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【番付】大工用語がわからない!?建築現場で使う専門用語の意味を解説 《技術編》

大工の専門用語
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番付

番付と聞いて連想するのは、
大相撲の「横綱」とか「西前頭三枚目」のようなお相撲さんの格付け、
または、長者番付のような何かのランキングみたいなものを思いつくが、
そのようなものではなく、

大工さんが使う番付とは、
建造物を建築する際の建造物自身の各場所を示す記号や座標みたいなもので、
そこの位置にある柱や梁はそこの位置の番付が記される。
柱や梁を加工したり、建て方の際に組み合わせる時、
番付があると非常に重宝する。( 当然ではあるが )

はむお
はむお

記号やったら
プラモデルにもついてたな

甚五郎
甚五郎

扱い方としては似てるかもしれんな

番付を決める手順と法則

基本的には平仮名と数字を用いて表す。数字は一から順に付けていくが、平仮名はあいうえお順では無くて、いろは順に付ける。
しかし最近ではプレカットでの加工(大工自身が柱や梁の墨付けや加工をしない工法)の影響もあり、現代に合わせたローマ字やアラビア数字(算用数字)を用いられる事も多くなってきた。

番付を決める手順はまず、モジュールのピッチを碁盤の目のように縦と横のラインを配置、
横軸は平仮名縦軸が数字になる。(これは粗共通している)
方向は平仮名は右から左、数字は上から下へ書くが、それは時代や地域性によって様々なので確定しているものではない。
古くから継承されてきた大工技術なので、古来の日本文化の文字を上から下に右から左に書く風習からきている。
縦軸の数字に関しては、昇り数字での験担ぎから下から上に書くケースも散見される。

『プレカットに見る番付』文字は左から右、数字は下から上への上り数字

字前と字裏

番付を柱や梁に記す際、方向があって、
柱の4面のうち、番付が明記されている面が字前、その裏面が字裏になる。
梁や土台では、記された文字を正面からみ見て、手前側が字前、奥側が字裏の位置にあたる。

墨差しで柱に明記された番付 文字が書かれた面が字前

番付を見ると時折り「又」(また) の文字が見られる場合があるがそれは、次 とか 再び という意味で捉えるとよい。
例えば、
「い」と「ろ」の間に番付を設けた場合は「い」の次なので「い」の頭に「又」を付けて「又い」になる。「い」と「又い」の間にもう一つ設けた場合は「又又い」になる。
順から言うと、「い」「又い」「又又い」「ろ」の順になる。
同様に縦軸の数字も同じで「一」と「ニ」の間に柱を建てたらそれは「又一」になる。

甚五郎
甚五郎

右足と左足の間も

はむお
はむお

いや、そこは
又の反対 タマ😁

甚五郎
甚五郎

い!
それ、だけ

全く同じ加工が施された番付の違う2本の柱を入れ替えて建てても大丈夫か?問題

現代のプレカット等で用いられている柱は、集成材などのKD材が使われ木1本1本に違いは少なく特に大壁工法に於いては入れ替えても問題はない。(同加工が条件)
ただ、古来からの大工さん自身が墨付け手刻み、材の拾い出しするような建物の柱はその大工さんが柱1本1本の癖や質を見てその木の適材適所に当てはめている事が多いため、決して同加工であっても棟梁の判断無く入れ替えしてはいけない。

10分辺りで番付について熱く解説

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