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【5段廻り階段の原寸図】☆黄金三角形を使って割り墨を出す

大工のスキルUPテクニック

今回は5段廻りの原寸図。
とっつき難い5段でも、原寸図に描いてみると、加工も簡単。
踏板を描いた原寸図の上にのせるだけで、
納まり位置やカット墨も確認できるので安心です。

以前6段廻りの原寸図の書き方を公開してますが、
基本的にはそれと同じなので6段廻りの方も見て頂き参考にして下さい。
唯一違うのは割り付けが5つになる事です。

という事は、割り付け方を理解すれば粗描けたも同然です。
なので、ここでは割り付け方を中心に説明していきます。

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5段廻りの原寸図描き方

①まずは基準線を描く

廻り階段の原寸図を描く場合はどんな廻り階段でもまず初めに基準墨を描きます。
通り芯墨軸柱、廻り階段の掛かる壁墨(柱内墨)この3つの墨を記します。

②36°で割付ける

次に割り付けですが、180°を5つに割るので36°で割付け墨を描いていきたいですが、
多分、36°の墨をどう引いていいのかがよく分からないと思います。

数学が得意な方なら36°と聞いてピンとくる方もいてると思いますが、
直角三角形の1つの角が90°というのは確定しているように、
同じように36°も確定している三角形があります。
それが、黄金三角形です。黄金三角形の内角の比は、
1:2:2で、角度は36°:72°:72°の構成が確定している二等辺三角形です。
この三角形を用いて角度を求めます。

黄金三角形

先ほどの基準墨の図の中央部分、ちょうど3段目の位置に黄金三角形をあてはめるのですが、
詳しく説明しますと数学の授業みたいになってしまうので省略いたしますが、

36:72:72

重要なのは、Cの長さを3.08で割ってやると、AもしくはBの長さが出てきます。
その各点をそれぞれ軸柱の芯から引いてやると内角は36°になります。
なぜ3.08なのかは、三平方の定理でちゃんと計算すれば出るのですが長くなるので割愛。

C÷3.08=AorB

これで5分割の2つのラインが出ました。
あとは残りの角度72°を2分割してやれば、36°ずつ出てきます。

残りの72°を2等分

5分割できましたので、蹴込みのラインを描いてやれば完成です。
(※蹴込み芯の場合は段鼻ライン)

5段廻りの原寸図
合板に記した5段廻りの原寸図



甚五郎
甚五郎

かなり足早で省略した説明になってしまいましたが、
より詳しい解説をYouTube動画で説明しております。
よかったらご覧ください。


はむお
はむお

黄金三角形って風水みたいで
金持ちになれそう😍

甚五郎
甚五郎

ならねえ

縮小原寸図PDF↓↓
https://bigdai9.com/wp-content/uploads/2021/12/5段右廻り寸法入り.pdf

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